
西小塙から小塩に向かう道沿い、小ノ池のほとりにある堀石材工業(西小塙1857)。石材の採掘・加工・運搬・設置まで行う、羽黒の石材業の中心的な役割を持つ企業の一つだ。
1957年開業と周囲の石材店と比べて遅めのスタートだったが、1962年に稲田に山を取得、1968年に法人化と着実に成長していき、集団墓地の整備に上手く乗っかり最盛期は水戸・土浦(新治)・旭村・宇都宮・小山・福島に営業所や工場を置くほどに成長していた。ただし現在は羽黒以外の拠点についての情報が途絶えており、他の石材店に漏れず苦戦しているものと思われる。
現在社長職は堀義己氏が務めているが、先代の堀政美氏は羽黒石材商工業組合の6代目代表を長らく務めていた(1994年~2015年)ほか岩瀬町議会議長も務め、2002年の町長選では合併見直しを訴えて中田裕氏と戦った地元の名士だ。堀氏が勝利していた世界線を見てみたい。

堀石材工業は〇ヨグループと称し、太陽運送(運送業、1974年に堀石材から分社)、新栄建設(建設業)も持っている。ただし新栄建設に関してはほぼ情報が残っておらず、会社として存続しているのか不明だ。
太陽運送は石材より食料品の輸送をメインにしており、岩瀬宇都宮の2営業所と磯部の配送センターを拠点に操業している。三共貨物や丸和運輸と協力しそこそこ堅調に頑張っているようだ。
かつての羽黒石材業の盟主は、輸入石材に押されるいまも様々な手を使ってなんとか盟主らしさを維持できているように感じる。これからも頑張ってほしい。
taiyo-unso.com 文字化けしているが、太陽運送のホームページ
web.archive.org 新栄建設のホームページ