
岩瀬中央公民館の閉館から3年半経ち、ようやく新たな公民館の開館を迎えることができた。
桜川市生涯学習センター、愛称はさくらす。2階部分には桜川市立図書館し、将来的には市役所岩瀬支所の役割も持つことになっている。

グランドオープンはしあさって2月2日で、その直前の1月30,31日がプレオープンとして先行公開されている。ド平日だが、既に春休みに入っている私にとっては都合がいいということで見学しに行った。

正面玄関を入るとビックリ。必要最低限の玄関ホールもなく、ホールと会議室の間の狭い空間が客を迎えている。
住人だけならまだしも、外から客人を招くような場でこの玄関は不適当に思われる。こんな見窄らしい入り口なのは桜川市の貧弱財政が元凶なわけで、やるせない気持ちになる。
入る前はかなり期待していたが、この玄関を見て期待を下げた。ここは桜川市だ。期待を持ちすぎたこちらが悪い。
1階

通路

正面玄関入って左に通路が続いており、そのまま進むと総合窓口とクリエイティブハブ、階段を上がると図書館部分へ繋がっている(階段もまた狭い。他人と行き違いするのを躊躇する)。
総合案内/岩瀬窓口センター

通路を少し進むと出てくるのが総合案内。生涯学習センターの事務室脇に設置されており、会議室やホールの施設の予約受付を行っている。

左手の化粧板で隠されている場所には、岩瀬支所の窓口となる岩瀬窓口センターが置かれることになっている。しかし職員によれば岩瀬庁舎から移転してくる時期は未定とのこと。
まず大和庁舎の建て替えが完成しないことにはどうしようもないので、当然っちゃ当然だ。

ここは館内ではまだゆとりがあるほうで、総合案内もある。正面玄関はここのほうが良かったのではないだろうか。ここならまだ客人を迎えても恥ずかしくない。
あんな正面玄関になるよりは百倍マシだったように思える。
クリエイティブハブ

総合窓口の奥にあるのがクリエイティブハブ。キッチンとダイニングテーブルが並び広々としている。談笑スペースとして丁度よく、期待以上に出来の良い空間だ。多彩な雑誌も並び、長居してしまいそう。

南端にはカップコーヒーやスナック菓子の自販機が設置されている。
もともとクリエイティブハブがカフェテリアとなる予定だったか、ここでカフェを開く希望者を募ったものの誰も現れず、カフェテリア構想は断念された。
カフェテリアの代わりにとして設置されたのがこの自販機だ。
2階

図書館

桜川市立図書館は“桜川市初の正式な図書館”として設置された期待の施設。生涯学習センターの2階3階に入っている。
まず郷土資料に関しては、“正式ではない”真壁図書館のほうが圧倒的に充実している。ほぼすべて真壁から取り寄せるしかない上に、数少ない郷土資料もすべて閉架・禁帯出。“正式な図書館”としてアピールされた割には残念な状態。これでは少し移動して笠間図書館に行ったほうが何倍も有用だ。
大きな本棚(メディアマウンテン)は閉架スペースやスタジオの壁を隠すためだけの飾りで、実用性は無いも同然。
ここまで微妙な点を述べたが、郷土資料以外は充実しているように感じられる。読書スペースもしっかり確保されており、勉強場所としても使いやすい。
写真には残していないが、特に東側の子ども図書スペースは非常に良い。子ども向けとしては100点に近いのではないだろうか。
3階

通路

3階部分は空間の多くを吹き抜けとスタジオ(会議室)に割かれている。会議している人と目が合ってしまうのは困る点だ。
ただコンセント有に読書灯付きと、勉強場所としての出来は良い。
サイレントルーム


館内は会話OK・飲食OKとユルいルールである代わりに、サイレントルームが設置されている。ここでは会話・食事が禁止されており、パソコンも制限され専ら読書・勉強のスペースとなっている。質の良い自習室だ。
さくらテラス

3階南側と2階の一部分はさくらテラスとして屋上空間が開放されている。開放的な空間で良い場所だ。
感想


気軽さや新しさ、本と触れ合う場としてはよく出来ている。決して悪い出来ではない。
しかし、複合施設として公民館・図書館・市役所支所が1+1+1=3とならず、どれも中途半端になってしまっている感は否めない。
クリエイティブハブ以外の出来は真壁伝承館と同じかそれ以下で、しかも向こうは歴史館も併設されているほか、今後市役所支所(真壁支所)がまた別に建設される。
別の自治体かと見間違うほど贅沢に金を使われる真壁と対照的に、岩瀬は安く済まされてしまった。



フリーWi-Fi、3Dプリンタ貸出、自動本貸出機といった設備には力が入っており、部分部分ではいくつも良い点が見られる。それだけに、ケチらず公民館と図書館を別個に建てられればいい施設になってたんだろうといった感想だ。
こんな小さい箱1つしか維持できない桜川市の弱さの象徴だ。
1週間前にはお隣真岡にmonaca(図書館・子育て支援センター・屋内外こども広場・地域交流センター複合施設)がオープンしており、比較されるのは必至。お金持ちの真岡の施設の出来と比べてしまうと情けなくなる。
さくらすは正面玄関さえもう少し良ければ全体の印象も多少変わったのだろうが、あの玄関では流石に印象が悪い。