南飯田853番地1 ここにかつて北那珂村の役場があった。
町村制が施行された当時は亀岡地区に役場があったようだが、後にここ南飯田地区に移転。南飯田は北那珂村の中心として、役場のほか小学校、農協などがあり、また、四人の村長をはじめ多くの人材を輩出している。
1955年に(旧)岩瀬町、東那珂村と合併し(新)岩瀬町となった後も岩瀬町役場の北部支所として存続したが、1年後に廃止。
役場の建物は北那珂農協の事務所として利用され、1968年に大同合併し岩瀬町農協となってからも農協北部支所として長く置かれていたものの、2000年代に廃止され更地となった。
跡地には石碑と消防団小屋が残っている。
石碑は北那珂村役場用地寄贈の頌徳碑として、安達彦三郎の碑と、昭和28年当時の茨城県知事友末洋治の碑文による富谷集落の国有林払い下げの記念碑が並んで建立されている。
農協時代の石積み倉庫もある。これらは、ここが北那珂村の中心であった数少ない名残りだ