裏筑波は裏じゃない

茨城岩瀬の大学生 地元についていろいろと

羽黒第一地区土地区画整理事業

友部地区の50号線北側に広がる田んぼ。耕地整理されていない不揃いな形が目に付くが、これには理由がある。

この田んぼがある一帯には「羽黒第一地区土地区画整理事業」という開発計画があり、耕地整理されていないエリアはその優先整備地区だった。言ってしまえば「すぐ開発で農地を潰すのだから、耕地整理は勿体ない」として放置されたエリアだ。

この事業は開発が済んだ岩瀬市街地に続いて、ナンバー2である羽黒市街地を開発しようということで平成11年に計画の決定が告示されたもの。既に昭和54年には都市計画が決定されており、国道50号線の拡幅、松田・西小塙線、稲荷橋・西小塙線、西友部・磯部線そして北環状線の4本の都市計画道路の整備と一体で25.8haの面積に住宅地、商業地を造成する予定だった。

しかし造成によって創出される地価上昇の幅が小さく、造成にかかる地権者の負担を埋められない赤字状態に陥る可能性が出てきたため、平成14年には事業の無期限休止が決定。

羽黒が発展する望みは絶たれた。

東友部転作推進センターには羽黒第一地区土地区画整理事業の測量をした記念の碑が遺っている。もしこの開発が実行されていたら、岩瀬駅土地区画整理事業と同様に新たな街が生まれ、新たな町名が生まれ、道幅が十分にある生活しやすい羽黒が生まれていたはずだ。

そんな羽黒を見てみたかった。