
岩瀬市街地の中央部にある明日香公園。都市計画上の事務的な名前では「北2号公園」という。
岩瀬駅前土地区画整理事業の一環で1990年に完成した。この公園は普通の街区公園である他に、当事業の象徴として様々な記録が残された歴史的な場でもある。

中央の巨大なモニュメントは高さ7mもあり、名産品の御影石がふんだんに使用されている。1990年代の岩瀬発展の象徴だ。
浅賀氏は「未来に拓く街 岩瀬駅前土地区画整理事業のあゆみ」にてこう語っている。
「岩瀬町を含めたこの地域一帯は、花崗岩である御影石の産地として全国的に名高い。岩瀬駅前土地区画整理事業により整備された明日香公園は、その中心に位置しており、“ 明日香”は万葉の巨石文化発祥の地名に由来している。四本の大石は区画整理事業盛土材の確保地で産出されたもので、左右の四つの彫刻のテーマは本町の歴史・生物・産業・収穫を表し、 さらに協調と平和に輝くようにと願って、制作したものである。
平成2年3月竣工 制作者 浅賀 正治」
初めに歴史の場といったように、ここには様々な石碑があり、その代表的なものが岩瀬駅前土地区画整理事業の記念碑群だ。これについてはこの記事を見てほしい。


その他にも色々ある。まず「岩瀬町シンボルマークの意義」というもの。
岩瀬町には岩瀬町章があるがそれとは別で、この開発区域のマークとして彫刻家の浅賀氏が考案したもの。
「アウトラインの円は地球の球体で、山並は加波山・羽黒山・筑波山を表している。山の下の空間は農業・産業の発展の沃地を表し、桜は町の花であり桜川は古きより郷土に広がる文化の象徴で、球である全体の上に帯状に連ね、動的にアレンジしている。それは、広がる文化をより強調している。」

実際に公園から伸びるいわせコモンモールの交差点部分には、このマークがあしらわれたレリーフが設置されている。尖った感じはないが程々にいいデザインだ。


そしてこのモニュメント。どうやら「岩瀬小僧」というらしい。名前にだいぶ古さを感じる。
詳細についてはこの石板にある通りで、各地区の丁目ごとにこれと地区名が刻まれたモニュメントが設置されている。
これら岩瀬新市街の歴史が、この公園に詰まっている。