岩瀬日本大学高等学校

羽黒駅から南に進んだところにある岩瀬日大高校。全国にある日大高校の一つだ。

北関東で日大高校のある場所は土浦、佐野、岩瀬の３つだけ。岩瀬だけ異質に見えるが、これには岩瀬の先人の努力が関係している。

岩瀬日大の開校は1974年。1973年度に東中の新校舎に統合され廃校となった町立羽黒中学校（→東中学校羽黒教場）の跡地を利用している。

岩瀬町の熱心な誘致で土浦日大高校の分校設置に成功したが、茨城県の私学協会は「水戸への通学者を奪う」「不利益が出る」として反対を表明。

泥沼化しかけたが、定員の削減、定員以上の入学を認めないことを提示したことで、なんとか県に開設を認めさせることに成功した。前年12月のことだった。

土地、2階建ての校舎、校庭、グラウンドのバックネットまで岩瀬町からの提供という高待遇で岩瀬日大（当時は土浦日大岩瀬校舎）は迎えられた。

その後、2002年には「岩瀬日本大学高等学校」として独立し、分校としての立場から脱却した。

今では独立校らしい振る舞いをしているが、学校法人としては土浦日本大学学園のままであるところに分校時代の名残がある。