現在岩瀬町内には
- 岩瀬小学校〜富谷地区
- 坂戸小学校〜大泉・長方・下泉地区
- 南飯田小学校〜小塩・門毛地区
- 羽黒小学校〜猿田地区
の4路線のスクールバスが走っている。これらは全て小学校や分校の廃止に伴う代替措置として設定されたものだ。
そのうち、富谷地区行きは1985年に富谷分校が廃止された際の交換条件として運行されている。1990年までは東野交通の益子〜富谷〜岩瀬駅の路線を利用していたが、東野交通が茨城から撤退したためスクールバス化された。
スクールバスではひと悶着あった。
富谷地区から岩瀬小まで2km程度なのだが、岩瀬小学校区には3km以上離れた「大岡」という地区がある。ここの地区の住人は「子どもたちが可哀想」として、住人で費用を出し合ってスクールバスを走らせることを決め、町役場に提案した。
しかし、町役場の返答は「富谷地区は分校廃止の見返りで走らせている。大岡地区が遠いのは承知しているが、いくら遠くても許可しない」というもの。
住民の実情とはかけ離れた極めて事務的な理由で、今日も大岡地区の子ども達は往復2時間以上歩いて通学している。
