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稲田御坊 西念寺

稲田といえば石が有名だが、もう一つ有名なものとして「稲田の草庵」というものがある。

鎌倉時代、稲田の領主稲田頼重が親鸞聖人を招き、関東での布教の拠点として20年ほど滞在したのが稲田の草庵、教行信証を書いたのもここだった。そして頼重がその草庵を念仏道場とし、後に寺院化したのが稲田御坊 西念寺だ。

国道50号線沿いにある石造りの橋。聖橋といい、いばらき100名橋に選ばれている。

この橋が西念寺の入り口となっている。

橋を渡り道をまっすぐ進むと山門が見えてくる。室町初期ごろの建築であるといい、茅葺の荘厳な門と立派な標柱がこの寺の立派さを表している。

そして出てきたのがドデカい本堂。本堂は天狗党の乱の影響で明治4年に一度焼失しているらしく、この本堂は1995年の建築とのこと。平成に入ってこれだけ大きな本堂を再建できるあたり、この寺に対する信仰心の強さが感じられる。

奥行きもすごい。当たり前だがハリボテではない。

境内から延びる山道を進むと、親鸞聖人の御頂骨堂がある。

西念寺は関東浄土真宗の聖地的な場所だ。