裏筑波は裏じゃない

茨城岩瀬の大学生 地元についていろいろと

岩瀬中央公民館

役場の川向かいにある岩瀬中央公民館。1975年年末に竣工し、1976年にオープンした。

開業当時の名前は岩瀬町中央公民館で、町村合併のときに岩瀬を冠した名前に変更されている。

広報いわせ

開業時には広報いわせの特別号も組まれ、5ページに渡って特集されている。岩瀬の大きな期待を背負って開業したことが分かる。

図書館がない岩瀬町に本を読む場を提供するため、2階に小規模ながら図書室も設置された。私も何度かここで本を借りたり読んだりしていたので思い入れがある。

岩瀬町体育館の名残り

駐車場の隅っこにある大きな定礎の石。昭和43年とあるが中央公民館の完成は昭和50年なので別の建物の竣工碑ということになる。

これの正体は岩瀬町体育館の竣工碑。今の駐車場の土地に岩瀬町体育館があったが、ラスカの開業によってお役御免となり90年代に解体されている。公民館にはその名残も少しばかり残っている。

公民館の手前の駐車場が体育館の跡地。

公民館の正面向いて左側に廊下の屋根のようなものがあるのが見て取れる。上の図面に「渡り廊下」とある通り、これが岩瀬町体育館に繋がっていた。今に残る岩瀬町体育館唯一の名残だ。

バス停跡

公民館の裏にある高速バス専用駐車場。高速バスというと高尚に見えるが、桜川筑西ライナーなのでしょうもない。

このスペースは専用駐車場になるまでは公民館の一般駐車場だったが、さらにその前は関鉄バスのバス停だった。ここから真壁・筑波山口行きのほか、関鉄グリーンバスの運行でつくばセンター行き急行バスも発着していた。岩瀬駅前の通りが狭小だったことに伴う妥協策だった。

町章の跡

レンガ調の壁面には岩瀬町章が付いていた跡がある。出っ張りを潰した跡があるので後付けかと思ったが、町報を見たところ初めから付いていたらしい。

岩瀬町の文化の象徴となる施設だったが、合併時に町章は剥がされた。

長らく岩瀬を牽引してきた公民館だが、すでに廃止が決まっている。公民館を取り壊し、公民館と図書館、役場の機能を併せ持つ複合施設を建設する計画だ。最後まで見守っていきたい。

※2022年3月追記

2021年10月31日を以って閉館した。お疲れ様でした。

その後12月3日時点でもロビーの電気がついていたが、これはよく分からない。