裏筑波は裏じゃない

茨城岩瀬の大学生 地元についていろいろと

凍坂山 薬師如来

県道深沢岩瀬線を進んでいくと左手に見える赤塗りの立派な門。

扁額には「薬師堂 長徳寺別當」とある。しめ縄が張られ、中央には樒(しきび)の茎葉が房として吊されている

扁額にある長徳寺は「凍坂山阿弥陀院長徳寺」といい長徳4年(998年)創建で薬師堂の近くにあったのだが、大昔に廃され現在は小さなお堂が残るのみらしい(なんならそれすら残っているか怪しい)。

そこの別當ということで、長徳寺の人間がこの薬師堂も管理していたのだろう。

山門には仁王様が一対安置されている。迫力のある顔だ。

お堂自体はシンプルなもの。扁額には山号と短歌が書かれている。

鐘には文字が刻まれており、文久2年(1862年)と読める。そこそこ年代物だ。

お堂の脇には石塔と先に続く山道がある。この先に長徳寺の跡があるのかもしれない。