裏筑波は裏じゃない

茨城岩瀬 地元についていろいろと

景観がオワってる岩瀬駅前

何にもない岩瀬の駅前通り。ただ何も無いだけでなく、通りに面した店が全然ない。

2000年頃は今とは全く違う景観があった↓

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開発の概要

まちづくり交付金の採択状況

駅前通りは元々半分ほどの道幅だった。そこで岩瀬町は駅前整備に「まちづくり交付金」の指定を受け2008年頃から拡幅工事を行ったのだが、工事内容は「道沿いの建物をすべて潰して道を拡げる」ただこれだけ。駅前を大規模に工事するのに、再開発も何もしなかった

2003年と現在の比較

正確に言えば、元々は都市開発もセットで行う予定だった。駅前の他の通りも拡幅し、新しいまちづくりが行われる予定だった。

しかし、合併直前の2005年。町役場は財政悪化を理由に「古い建物などが残った懐かしい昔ながらの町の風景を残しながら、難者・障害者に配慮した。人にやさしい地域づくりを進めていく」とした。事実上の開発放棄宣言だ。

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これに伴い駅前の都市開発は凍結。代わりに「駅前通りを計画より更に拡幅する」だけで済まされてしまった。

岩瀬駅前は生まれ変わるチャンスを失った。

拡幅の結果

その結果、街の顔であるはずの駅前通りはガランとしており、店が全然ない。あるのは壁だけという景観最悪の状態。駅前を整備する最大のチャンスだったのに、無駄にするどころか焼け野原にしただけで終わってしまった。

駅前通りと商店街の交差点。来訪者に商店街の断面を見せつけている。

また、強引に道を通したため、残された土地は狭い上に形が悪い。そんな土地が大量発生し、道沿いは空き地だらけ。みっともないことこの上ない。

もちろん拡幅前の駅前通りが狭すぎたのは事実だし、町民も拡幅には期待していた。期待していたが、「まさかこんな殺風景になるとは」「なんか思ってたのと違う」という声を聞く。

道を通すときにもう少し工夫できなかったのか。「街路樹で酷い見た目を隠す」という手もあったはずだが、桜川市は桜の木1本すら植えてくれなかった。桜源郷などと自称しておいて。

駅前一等地が砂利の更地。狭すぎて店も駐車場も無理という酷い有り様。市が開発目的でまとまった土地収用してくれれば、こんなことにはならなかった。土地を用意して、コンビニでもねじ込めれば、それだけでなにか違ったかもしれない。

市の姿勢

市役所は道を通したことを「市政の成果」としてアピールしているが、市は道を通すだけで「まちづくり」ができたと思っているのだろうか。

そんなんで街が元気になるわけないのだけど。