卒業4年後の西中体育祭
半日開催なこともあってか、一目見てもずいぶんあっさりしている印象を受けた。
今年のスローガンは『不撓不屈〜創りだそう 新たな絆 新たな繋がり〜』らしい。控えめな掲示だがなかなか良いものだ。
半日開催なので屋台もハチャメチャにしょぼい。かき氷クレープ数字合わせって、焼きそばすらないとは。これだけでも体育祭の衰退を感じる。
そしてスコアボードと全員リレーを見て気づいたことがある。1年生に3組がない。西中は遂に1学年3クラス体制が崩れてしまった。私が中学の頃1年3組だったので余計にさみしく感じる。
全員リレーも2クラスなので3クラスよりは見栄えが落ちているし、西中もここまで来たかと落胆の色を隠せない。
健心館下の駐輪場も私の頃は1年生が使っていたが、今は使われていないらしい。坂を下ったところに水が溜まりやすく冬はスケートリンクのようになっていたので、誰も避けられないトラップのような状態だったがそれもまた思い出。
ここで私が2年生だった令和元年度体育祭を思い出してみよう。ちょうどコロナ禍に入る前年、フル開催できていた最後の年だ。
グラウンドを本部や生徒待機、各地区子ども会のテントが囲み、学内だけでなく地域全体に見守られながら勝ちに突き進む。リレーも全員リレーに加えて選抜リレーもあり、ガチな戦いだった。西中のウリであるマーチングを生かして部分パレードをしたり、PTA種目もやったりと盛りだくさんだった。
これを味わってからでは、今年の体育祭が物足りなく感じられて仕方ない。
これでは『地域の一大イベント体育祭』というより、『学級対抗レクリエーション(保護者にも公開)』だ。同じだろと言われても全く文句言えないが、個人的にはこういった感想になった。
体育祭という名前だけは存続しても、本物の体育祭はコロナ禍を乗り越えられなかった。