裏筑波は裏じゃない

茨城岩瀬 地元についていろいろと

岩瀬とカスミ

いま岩瀬でスーパーといえば、真っ先に出るのはカスミであろう。しかし、今のカスミは元々カスミではなかった。という話は前回書いたものを読んでもらいたい。

uratsukuba.hatenablog.jp

今回はマルカワと30年近く戦った「元々のカスミ」に触れようと思う。

元々のカスミはWonderGOOの建物で営業していた。つい最近解体されたあの建物だ。

近隣の古めのカスミに見られるような特徴的な屋根が、この建物が元々カスミであったことを物語っていた。

↑特徴的な屋根のカスミ筑波店

↑カスミHPより。カスミ時代の店舗の写真も。

カスミが岩瀬に進出したのは45年前の1978年。まだ全通前の岩瀬バイパス沿いに出店した、岩瀬バイパス沿いの大型店舗1番乗りの店であった。

2年後の1980年に主婦の店マルカワがバイパス沿いに移転してくると、ここから道1本挟んだ地場スーパー対決が繰り広げられた。

2002年にはマルカワが破産し、カスミが引き取ることになる。ここから2年間、カスミ系列のスーパー2店舗が隣接する歪な状況が続いた。

↑最短距離で10mほどしかない2店が、どちらもカスミ系列に

その後、上のような変遷で元々のカスミは閉店し、空いた店舗にはWonderGOO(当時はカスミ家電)が入った。元々マルカワであった店舗はカスミ化され「カスミ岩瀬御領店」に、そして現在の「カスミ岩瀬店」となった。

現在のカスミ岩瀬店はマルカワの店舗をモデルチェンジしただけであるため、店舗の歴史もマルカワ側を継承している。

↑カスミ岩瀬店のフェイスブックにも1980年開店(=マルカワの開店年)で紹介されている。

正真正銘のカスミは2004年に消え、今あるカスミは名を変えて生き残った「マルカワの店舗」であると言っても強ち間違いではないのかもしれない。

2015年頃には「岩瀬のカスミは桜川筑西IC付近に移転して、岩瀬はストッカーに格下げされてしまう」という噂が岩瀬じゅうを駆け巡ったのは記憶に新しい。2021年に大リニューアルされたことで移転の心配は消え、ホッとしたのも覚えている。

岩瀬唯一のスーパーとして、旧マルカワの生き残りとして、これからも岩瀬の食を支えていってほしい。

「元々のカスミ」が一時的ながら復活したときの記事はこちらから

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