裏筑波は裏じゃない

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鴨鳥五所神社

大泉の泉川西側にある鴨鳥五所神社。1202年に結城朝光の手でこの地に創建された。

五所という名前の通り五体の神が祀られている、あまり見ない体制の神社だ。社格は郷社であり、かなりの規模があったことが覗える。

コンクリート舗装された急な坂道を登っていくと、右手に分かれる参道がある。

この辺り一帯は鴨鳥五所自然保護地域として昭和54年に指定されているため、山の様子も杉一辺倒でなく多様な植生が見られる。

立派な拝殿と本殿。五間社流造の本殿は1369年の建築で、県指定の有形文化財となっている。

対照的に拝殿は1991年の建築。新しいが風格は抜群。

境内には社務所があるが、無人だった。情報を見ると近くに神主のお宅があるようなので、用がある場合はそちらに向かうのようだ。それなら社務所要らないような気もするが、1996年に新築しているようなので多分要るのだろう。

その他境内にはさざれ石や、御神木の切り株がある。

この御神木は1894年に軍艦の資材として海軍省に提供され、日露戦争では大活躍だったということで屋根付きで保存されることになったらしい。

参道のコンクリート舗装は2017年と本当に最近のことであり、今でも信仰を集めていることが分かる。