
筑西市下中山381-1にあるいねの里やすらぎの家。株式会社稲善が運営する高齢者グループホームだ。
よくある老人ホームは平屋で横に広いものが多いが、この建物は鉄骨三階建てのビル建築。上下移動が辛い高齢者にはあまり向いてなさそうな造りには理由がある。
ハイマートの袋
— 下館生まれ筑西育ち (@Cg6WwEjyRpr69Qv) 2024年12月11日
吸収合併でエコスになった後、現在はTAIRAYAに転換 pic.twitter.com/7GEtBPUrIP
この建物はかつてハイマートという地場スーパーの本社ビルだった。ハイマートは下館の繊維商ママダを母体としたスーパーマーケットチェーンで、1971年にスターサービス(株)として創業し、'74年に1号店の新治店をオープン、'76年に(株)ハイマートに社名変更した。
90年代初頭にはこの本社ビルを建設し、下館大町にあったママダ創業地から独立している。それまでは母体であり大株主のママダに月78万円の賃料を支払っていたので、ママダ本社よりも立派な本社建設は独立の独り立ちの証だったのかもしれない。
下館を中心に県西や栃木県南東部に店舗網を広げ、1996年3月には不振に陥っていた茨城交通のスーパーマーケット 茨交デーリーストアを吸収合併し県央や福島県にも営業エリアを広げていった。
しかし行き詰まりが見えてきたのか、1999年9月には東京の大手スーパーマーケットたいらやと合併し、社名をエコスに変更した。事実上のたいらや母体の吸収合併だった。いま茨城県内にあるエコス・TAIRAYAはこの歴史が大いに関係している。
このときハイマートが持っていたドラッグストア部門は元親会社のママダに引き継がれドラッグママダとなり、そこから寺島薬局→ウエルシアと移り変わっていく。
個人的には合併時にハイマート→エコスに改称した店舗が徐々にTAIRAYAに改称させられる様子を見て弱肉強食を感じるのだが、中途半端に独立を保ってサービスが落ちるよりはマシなのだろう。