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城里町七会支所(七会村役場)

城里町徳蔵(とくら)にある七会支所。元は旧七会村の役場だ。

七会村は町村制施行の1889年に旧水戸藩域の塩子・小勝の2村と旧笠間藩領の徳蔵・下赤沢・上赤沢・真端・大網の5村の計7村で合併し誕生した。村名もここから採っている。

現在このあたり城里町東茨城郡に属しているが、七会村笠間藩の流れから西茨城郡の所属だった。2005年に東茨城郡常北町、桂村と合併した際に東茨城郡編入されており、この境遇は同じ西茨城郡から県西地区(真壁郡エリア)に編入された我らが岩瀬町と似ている。

合併直前(2005年1月1日)の人口が2,384人という、七会村の身の丈に合った2階建ての小ぶりな庁舎だが、現在ここは使用されていない。2018年に七会中学校跡に七会町民センター『アツマーレ』という施設が完成し、そこに機能を完全に移している。

敷地内には記念碑が2基建っている。1つは昭和43年の役場新築記念碑、もう1つは平成17年1月の七会村閉村記念碑だ。

特に閉村記念碑は珍しい存在だ。合併前1か月を切ったタイミングで、閉村を惜しみ村の歴史を綴った大きな碑を建てられるというのは村への思いが強い証拠だ。

七会支所の丘降りてすぐの通りにバス停がある。昔は笠間駅からここを経由し岩下入口までのバス路線があったが2016年に廃止され、現在は常北中学校行きのスクールバス的役割の路線が村内唯一の公共交通機関となっている。